全体
SNSでの評判の良さと中二病っぽいタイトルにひかれて購読。
内容はとってもまじめな組織人・組織運営の本。
組織運営を円滑に行うためのスキル(この本ではブライトスキルと呼称)はそこら中にノウハウがあふれており、多くの人が意識してる事だけど実際組織で動く時は根回し・部下のバランス調整・上司との関係性を保ちつつ自分のチームを押し上げる判断力などのダークサイドスキルが重要である、といった内容。
これらについては個性ある人間相手のマネジメントスキルなので形式化できないが最も重要な事。これからマネジメントになるって人に読んでほしい本です。
キーワード
- 中庸な事業の放置
事業収益が下降に向かっていても、会社全体にとって大きなマイナスでない事業を放置しがち。そういった微量なマイナス事業が大量にあることでジワジワとボディーブローのように効いてくる - 空中ハンコ
いわゆる根回し。特に口頭で了承を得て回る事。とても日本的な文化だとのご指摘 - 多様性を維持する力
どんな事業も波があり、成長~安定~衰退していくものだから、一つの事業にしがみつかず柔軟に動ける多様性を持ち続ける力が必要。主要事業が成長している時は全力を出せるが安定してくるとしがみつく力が働き、衰退期に撤退する判断を遅らせる要因となる - ジョハリの窓
自分の認識・他人の認識を組み合わせると4つに分類できそれぞれ「開放・盲点・秘密・未知」の窓に分けられる。これを意識していく - 「家庭」と「プライベート」は違う
家庭=プライベートにすると、自分自身を掘り下げたり見つめなおす時間もなくなる。きっちり分けて時間を確保すべき