アフターコロナでは近代社会で標準になってきたルールがリセットされる?~[グレート・リセット ダボス会議で語られるアフターコロナの世界 -クラウス・シュワブ (著), ティエリ・マルレ (著)] 書評 

総評

コロナショックにより経済・政治がマクロに大きく変わっていき、その影響でミクロな産業や個人まで様々な常識がリセットされていく・・といったお話でした。

大量生産型の自由主義経済が心的・環境的な負荷を多数生み出しており、コロナ禍でそれが洗い出され課題として多くの人に認識され始めています。

今はまだ活動が制限されてますが、活動再開次第これらの問題に対する対処が活発になり大きく世界がリセットされるだろう・・という仮説でした。
ある程度の信憑性はあると感じてます。 ただ、大きな変革は痛みを伴うことが多いので強引な変革による弊害が起きないよう進んで欲しいと願うばかりです

overview

<個人的に気になった用語集>

・指数関数的増加は実際の増加速度より10分の1程度に認識されることが多い

ティッピングポイント(転換点)・・アイディア・流行・社会的行動が敷居を越えて一気に流れ出し広がる劇的瞬間

グローバルリスク報告書・・ずっと続いてる報告書。昔からパンデミックの脅威は指摘されていたらしい

・幸福予算・・ニュージーランドが始めたらしい資本主義の成長度合いではなく国民の総幸福量を底上げしていこうという試み。もの凄く賛同する思想

・リフレ・・・デフレの後に理想的なレベルのインフレが訪れる事。日本が待ち望んでるもの

・フルタイム労働者数と社会運動参加者数は負の相関関係。言われてみれば当たり前だけど、政治的には無視できない話

・グローバリゼーション・トリレンマ・・グローバリゼーション、民主主義、国家主義は2つまでしか共存出来ない

・プラネタリーヘルス・・自分の健康だけでなく地球環境にも優しい食を目指す思想。SDGsでも度々取り上げられ今後更に普及すると思われる。

・グリーンニューディール・・・気候変動への対処と経済格差の是正をバランスを取りながら対処していく策。これが理想

・リバタリアン(完全自由主義)と功利主義・・・このバランスについてはまだ世界的も解決してないんだろうな

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